例えば毎朝のテレビの星占いとか、雑誌の血液型占いとか、日々身近なところで目にする占い。ラッキーカラーやラッキーアイテムなんかをチェックしてみたり、良い運勢なら喜んで悪い運勢なら気をつけようと思ってみたり。
でも夜には忘れて、また翌朝の占い結果で一喜一憂。占いは好きだけども、生活に絶対に必要かと問われればどちらでもいいと答えてしまう程度の重要度。
じゃあなぜわざわざチェックをするのかと言えば、ただ一言「おもしろいから」に尽きる。人類がいつから占いをしていたのかとか、占いを信じる人間の心理とか、そんな小難しい事は頭の良い人たちが考えればよく、しょせんは統計学の結果だとか眉毛に唾がつくようなものだとかは好きな人たちに語らせればいい。
信じる信じないは個人の自由であって、やはり占いの記事に食いついてしまうのは結局は「おもしろいから」だと思う。今までタロットや四柱推命、姓名判断に動物占いなどを体験してきたが、当たるものもあれば外れるものもあって、まさに種々様々なものだった。
興味本位で占ってもらってはまさかの結果に恐れ戦いてみたり、人生の岐路で迷った時に藁にも縋る思いで占えば、その結果とアドバイスに安堵してみたり。
そうかと思えば仕事で悩んでいるのに、まさかの恋愛のアドバイスで失笑してみたり。本当に占いとは興味深くて色々な意味でおもしろい。
どんな占いにしろその結果にしろそれで人生を決める事はないが、ふとした瞬間にそれがあると標になったり戒めになったり、我が身を振り返るきっかけになったりする事がある。
占いの結果をどう捉えるかは気の持ちようでしかないとしても、心向きの一つの指針になるのではないだろうか。より良い結果を見出す希望になりえるのではないだろうか。
なにより占いの言葉一つでその時の憂いが晴れるなら、それはとてもありがたい事だろうと思うのだ。生活の中であってもなくてもどちらでもいい、というのは訂正しなくてはいけない。
占いはあったほうが日常の彩の一つとして楽しくて興味深くて、なによりおもしろい。当たるも八卦当たらぬも八卦。そんなことを思いながら、今日も占い結果に一喜一憂しては笑うのである。